3タイプある半導体製造用イオン注入装置の全てを開発している国内唯一のメーカー

御社の事業について教えてください。

パソコンや携帯電話、生活家電や自動車など、私たちの日常生活において必要不可欠な電気製品の部品の一部である半導体を製造するための装置である「イオン注入装置」の開発・製造を行なっています。

当社で製造している半導体製造装置は、高電流イオン注入装置、中電流イオン注入装置、高エネルギーイオン注入装置と、その3機種の技術を集積した世界初のオールインワン型イオン注入装置「SAion」という4機種で事業を展開しています。

専門性の高い業種ですが、同業他社と比べてみて御社の優位性はどんなところがありますか？

半導体を製造する核となるイオン注入技術は、半導体微細加工技術の中でも特に高度な技術力が要求されます。
当社は半導体製造用イオン注入装置のトップメーカーとして最先端の機器を市場に提供しています。
日本国内ほとんどの半導体デバイスメーカーに納入実績があり、台湾をはじめとするアジア諸国への輸出にも力を入れています。現在では売り上げの約6割が海外のお客様となっております。

お客さまの声を生かした“設計・開発”、設計要求品質を十分満たした製品を安定的にお届けできる“製造・技術力”、質の高い“サポート力”が当社の特長だと考えています。

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SAionについて、もう少し詳しく教えてください。

SAionはこれまでにない新しいコンセプトで開発された最先端モデルで、高電流装置と中電流装置を統合する広範なイオン注入を可能にした機種です。
これによって多品種少量生産の半導体を製造するお客様の期待に応えられるよう更なる開発を進めております。
半導体製造プロセスの効率化・半導体の高品質化に向けてお客さまに貢献できる製品であると考えています。

この最近、世界的な半導体不足が話題に上っていますが、今後の市場はどのような動向でしょうか？

直近の半導体不足は、コロナ禍によるサプライチェーンの乱れなども原因となっていますが、それと同時にオンライン化が加速度的に進んでPCやタブレットの需要が急拡大したことや、5Gの拡大による対応機器の需要もあり、全世界的に半導体不足が続いています。
さらに経済停滞が改善したら自動車用の半導体需要も復活すると考えられるため、さらなる需要も予想されます。

それらを含めて考えると、この先しばらくは半導体の供給不足は続くでしょう。
さらに技術革新はどの分野でも進んでいるので、半導体の需要はまだまだ伸び続けると予想されます。
当社でも需要拡大を受けて新しい工場を建設しているところで、工場の完成に伴って出荷量を従来の1.5〜2倍にしようという目標を掲げています。

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個人の裁量に任せられる部分が大きく、成果を共有することで個人の実績として評価される

事業拡大に伴って人材を求めていらっしゃるのですね。それぞれの職種について具体的にお聞かせください。

まず技術系として開発、生産管理、製造、サービスに携わっていただける方を、同時にコーポレート系として品質保証、営業、海外サポート、その他企画管理ポジションに携わっていただける方を求めています。

“開発”はイオンソースやビームライン、ウェハー搬送機構の開発など、“生産管理”は生産プロセス・原価・納期の最適化、“製造”はモジュールの統合や機械の組立・機械加工、“サービス”は納品した製品のオーバーホールやトラブルに対応してその結果を営業にフィードバックすることなどです。

“品質保証”は ISO9001認証工場としての品質マネジメント、“営業”は顧客開拓や受注活動、納期・搬入スケジュールの調整、“海外サポート”は言葉通り海外のお客さまからの部品発注に対応したり、輸出拠点として当社現地法人のサポート業務を担当していただくことになります。

御社で働く“やりがい”は何でしょうか？

実は私も転職組で、現在リアルタイムで新しい仕事に挑戦している真っ最中です。
だからこそ、個人の裁量に任されている部分が大きいことを実感として魅力に感じています。

社員数が500人規模という比較的大きな組織なのに、一人ひとりの仕事に関するアウトプットを感じやすいというか、自分の実績を目に見える形で共有してもらえるというか、“やってみたい”と手を挙げたら結果はさておきチャレンジさせてくれる。
「この会社ならきっと自分はキャリアアップできる」と感じました。
他の社員もその部分に“やりがい”を感じている人は多いのではないでしょうか。

当社を志望される方の半分近くはUターン、もしくは愛媛に縁がある人で、「キャリアアップしたい、自分の力を発揮したい」と優秀な人たちが全国から集まってくれています。

当社は幅広い事業で「一流商品」をつくり出す住友重機械グループの一翼として位置づけられており、処遇としても住友重機械グループ水準となります。

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自分の実力を試せる、キャリアアップできる。望めば成長機会がたくさんある

どのような理由でみなさんは御社を志望されたのでしょうか？

実は給与面よりも、「成長機会が多い」と感じていただいたり、「この会社なんか面白そう」ということを理由に当社を選ぶ人が多いように感じています。
成果をあげることに集中できる環境があるのはもちろん、“いい成果をあげるためにはマニュアルだけに頼るのではなく、現場の当事者達で頭を使って一番いい方法を考えてやっていきましょう”という精神がある。
主体性を求められるため、自分で考えたことがアウトプットできるという環境にあり、誰もが名前を知っているような大企業から転職して来られた方もいますので、前職では得られなかったやりがいを当社に見出してくれているのではないのかなと思っています。

社員の働きやすさを追求するために休憩室を改造されたそうですね。

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これは私の先輩が発案したものですね。 アウトドアブランドのスノーピークさんとコラボして、休憩室をキャンプ仕様に改装しました。 大きなテントや焚き火台を持ち込んで、テーブルや椅子もスノーピークさんのキャンプ用のものを使って、まるでキャンプサイトのようになっています。 さすがに焚き火台に火を入れることはできませんが、休憩時間にはここで社員が和やかに談笑しているシーンがよく見られます。 仕事や当社が持たれがちな“固そう”というイメージとは真逆の環境でリフレッシュして欲しいと改装に踏み切ったのですが、社員の反応は上々で、外部の方からも注目される結果となりました。

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“やってみたい”“できるかも”で自分を、世界を変えられる

どんな資質を持っている方に向いている仕事でしょうか？

半導体は市場変化の激しい業界なので、何をすれば価値を上げられるか常にアンテナを張っていられる人というのは大切な要素です。
その上で、ちょっと尖っていて組織の枠に収まり切らないような、自分の力をどこかで発揮したいと感じている人にも向いていると思います。

自分の力で何かやってやろう、というモチベーションを持っている人には、実力を発揮できる格好のステージではないでしょうか。
会社の事業を通して自分自身のありたい姿を描けている人、プロフェッショナルとして働いている自分の姿が明確にイメージできる人などにも向いていると思います。

専門性の高い仕事だと思いますが、資格等は必要でしょうか？

どの職種にも入社時における資格は特に求めていません。
しかし、開発は機械系、電気・電子系、物理系の勉強をした経験は基本的に必須ですね。
社内には高専や工業高校卒の方も多くいて、機械いじりが好きな人という素地はあったほうがいいとも思います。

もちろん他にも、それぞれのポジションに関連するご経験をお持ちである方は短期間で評価され、大いに活躍されているという事例はたくさんありますね。

全国から人が集まっていると伺いましたが、移住を伴う転職についてご自身の経験をお聞かせください。

都会から地方に来る転職の場合、給与が劣るのでは？とか、情報から遅れる？という懸念があるかもしれませんが、自分の経験を踏まえて言わせていただくと、そんなことは全くありません。

本社のある西条市は自然が豊かで空気もいいし、おいしい水にも恵まれています。
それなのに家賃は低く、生活環境的にも不自由はなく、海も山も近くて自然を活用したプライベートを満喫したり、都会では得られない満足感や幸せを感じています。
今までは都会にいなければできないことがあったのかもしれませんが、もはやそういう時代ではなくなっています。

地方創生を軸としたユニークな取り組みもあるそうですね

NPO法人DAISという当社の社長が理事長を務めている組織があって、そこでDAISプロジェクトという地方創生を考えるワークショップを行っています。
「四国で面白いことをしたい」という社長の発案で2018年に始まり、年々参加者が増えているという状況です。

自治体や地元の企業・組織などが抱える問題や悩みごとをテーマに、四国中の企業や団体、学生からも参加者がおられ、解決方法を探っていく中で、自身のリーダーシップやダイバーシティマネジメントを学ぼうという、地方創生と教育の両面を目的としたワークショップです。
逆に都会ではこういう取り組みは難しく、まさに地方ならではのユニークなものだと思います。

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