社長インタビュー

株式会社日本キャリア工業

INTERVIEW

株式会社日本キャリア工業

代表取締役

三谷 卓 様

独創的な発想と独自の技術力でつくり上げる唯一無二の食品加工機械で市場に革命を起こす

食品業界のニーズを捉え、そのさらに上をいく品質を追求し続ける

御社の事業について教えてください。

当社は主に大きなブロック状の肉を挽き肉に加工するチョッパーやグラインダー、薄くスライスするスライサーを中心に、食品加工機を製造している会社です。
お客さまは生鮮品の仕入れや加工、包装、配送を一括して行うプロセスセンターを持つ全国の大手スーパーが中心です。
当社の製品は業界トップクラスのシェアを誇り、国内はもちろん、北米やアジアなど世界各国へも輸出されています。

食肉を加工する機械が主力製品なのですね。

はい。当社は創業50周年を迎えたばかりですが、先発メーカーは90年くらい前から存在していて、当社が市場に参入した当時はほぼ寡占状態となっていました。
市場に参入するにあたって後発メーカーでしたが、すでにある製品と同じようなモノを真似して安く売ろうという発想はなく、真に役に立つもの・独創的なものをつくろうというこだわりを持っていました。

御社の製品は国内外から高く評価されていますが、どのようにして開発されたのでしょうか?

原料肉を薄く均一にスライスするのは高度な技術が必要な上に、生産性が悪くて仕上がりも美しくない、という当時の状況がありました。
肉の表面だけを凍らせないとスライサーにかけることができなくて、常温で作業しているとすぐに肉の温度が上がって切れなくなってしまいます。
そのため、冷蔵庫の中のような寒い工場内で作業したり、開店時間に間に合うようにと深夜に作業するようなことが常態となっていました。
そんな作業者の労働環境改善の一役を担いたいと開発したのが、常温でも安定して均一に切れる新機構のバンドナイフを搭載したスライサーです。

御社のスライサーは食肉加工現場にどのような変化をもたらしたのでしょうか?

常温で最後まで安定してスライスできるということで、今まで切り損ねなどで20%近くあった廃棄率が1%近くまで下がり、歩留まりが飛躍的に向上したことでまず喜ばれました。
さらに従来のスライサーは回転するナイフの近くでスライスされた肉を作業者が手で受けていたのですが、当社の製品では機械が肉を受けて並べるところまでできるため、省力化のみならず、安全性と労働生産性の向上にも貢献することができました。

画期的な製品ですね!すぐに市場に認められたのでしょうか?

いえ、実はその良さを理解してもらえるまでにはかなりの苦労がありました。
当社の製品はそれなりに高価格で、設備投資に二の足を踏まれるお客さまも多くありました。
それでも次第に認知が進み、現在はモデルチェンジを繰り返して3代目の製品ですが、初代からずっと使い続けてくださっているお客さまもいらっしゃいます。
プロセスセンターを持つスーパーで当社の製品を使っていないところは恐らく皆無であり、当社の製品をメインにしてプロセスセンターそのものを設計されるところもあるほどにまでなりました。


株式会社日本キャリア工業

既存の成功に甘んじることなく市場の先を見据えた将来像を描き、目標へ向かって邁進する

まさに右肩上がりの業績というところですね!

この5年くらいの間で急激にプロセスセンターの数が増えてきて、中小規模のスーパーもプロセスセンター化を検討し始めているといった状況です。
しかし、早くに設備投資したお客さまが機械の入換時期に来ているというのはありますが、このラッシュもあと2~3年で落ち着くのではないかと予測しています。
当社の製品を使っていただいているお客さまが他社製品へ乗り換えされることはなくても、現状維持もしくは微減に転じると予測されるため、それに対応する形で数年前から成長戦略を考えています。

成長戦略とはどのような内容でしょうか?

これまでは日本の食文化に合わせて製品開発を行ってきました。
しかしそれが、世界的に見ても全く独創的な技術を生み出すことになっていたのです。冒頭お話しした北米やアジアへの輸出は、こちらが仕掛けたというよりは、先方から求められた結果でした。今はより積極的に海外市場に挑戦すべく準備を進めています。
同時に、現在は原料のスライスから整列、パック詰めまで機械でできますが、まだ人の手が介在しているところがたくさんあります。
つまり、今の機械の前工程と後工程の部分を機械化・自動化を目指すということです。
実はこの省力化が一番重要なことと考えていて、そちらの開発も今後進めていく予定です。
また、我々が想定していなかった使い方をされているお客さまからヒントを受け、用途開発を進めていくことも考えています。

想定していなかった使われ方とはどんなことでしょう?

スライサーのお話ばかりしてしまいましたが、原料肉を挽肉にするチョッパーにも高い技術を持っています。
当社のチョッパーを購入されたお客さまが機械をカスタマイズし、果物や茶葉、海藻、魚や鶏の骨などを砕いて、ジャムや香料、健康食品や医薬品などをつくるために使われているということがわかったのです。
今後は既存の製品を多用途に使えるように改良して、積極的に展開していくことを考えています。

 


モノづくりに携わる技術者冥利に尽きる、喜びと誇りを感じられる仕事がある


株式会社日本キャリア工業

御社の特長はやはり独創力・設計力・技術力ではないかと思いますが、どんな職種に就いていただく人材をお求めなのでしょうか?

そうですね、やはり設計・開発に携わっていただける方を一番に考えています。
設計開発には2部署あって、ひとつは既存製品のモデルチェンジやカスタマイズ、姉妹機の開発を行う技術部、もうひとつはテーマを自分たちで考えて新しい製品や技術を開発する技術戦略室とデジタル戦略室です。
それぞれ性格が違う部署のため、適性もそれぞれ異なっていますが、どちらも私たちの会社にとって欠かせない存在です。

部署の違いによる性格の違いとは、具体的に教えていただけますか?

技術部はどちらかというと安定志向で、お客さまのオーダーを的確に叶えることをよしとします。
部署内の雰囲気もアットホームで、ぶれずに真面目に仕事に取り組める、安定していいものを作り続けることが好きな方に向いていると思います。
技術戦略室とデジタル戦略室は自由度が高いけれど、一定の成果を出すことがミッションとして与えられている、例えていえば“独立した工房”のような部署です。
こちらは安定志向というより冒険志向が強く、挑戦し続けることが好きな方に向いていると思います。

どちらの部署も、御社の両輪として欠かせないのですね。確かに性格が違う部署なので、求められる資質も異なると思いますが、資格等の条件についてはいかがしょうか?

機械工学系の学部を出て、機械設計、制御設計、IoT制御などの実績や資格を持っていればそれに越したことはありませんが、未経験・無資格でも大丈夫です。
実際に機械工学を専攻していなくても技術部門で活躍している社員もいます。
一から教えていくという体制もあるので、わからないことは質問したり調べたりしながら徐々に勉強していただければと思いますし、社外のセミナーにも積極的に参加させています。


互いに助け合い・協力し合いながら一歩先へ挑戦をし続ける風土がある

職場の雰囲気はどんな感じなのでしょうか?

機械設計や制御設計は個人の仕事がベースですが、チームとしていくつかのプロジェクトに分かれてそれぞれで分担しています。
全体を踏まえながら自分の受け持つパートを理解し、お互いにフォローし合いながら仕事を進めています。
新卒で入ってきた若い人もたくさんいて、しっかり面倒をみる先輩たちも育っています。
この社内文化を定着させ、更に発展させられるよう環境整備に注力したいと考えています。

御社で働くことの“やりがい”について、社員の方はどう思われているでしょうか?

やはりモノづくりという部分では、自分の思うモノとお客さまの思うモノとが合致し、成果を出して喜ばれたときは技術者冥利につきると思います。
お客さまから「役に立った、便利になった」そういう評価をいただける製品をつくっていける、自分の力でお客さまの問題を解決することができて喜ばれる、それは大きなやりがいになっていると思います。

まさにモノづくりの醍醐味ですね!

地元に縁のない方も多く入社していただいています。
面白そうな仕事があるぞ、能力を生かせそう、輝けそうとか、そんな理由で当社を選んでいただいています。
可能性や将来性を少しでも感じていただければ、ぜひ飛び込んできていただきたいと思います。
類は友を呼ぶではないですが、同じような価値観を持ってワクワク感を共有しながら働ける仲間がいる。
そして自分のキャリアの未来図が描ける環境が当社にはあると自負しています。


株式会社日本キャリア工業

募集中の求人情報

ふるさとで
キャリアを活かせる仕事を、
ひとりひとりに。

への転職成功の第一歩はご相談から。
あなたに最適な正社員の求人、採用動向、転職のコツなど、での転職に特化した求人情報をお届けし転職活動をサポートします。

  • 無料転職相談申込

    まずは転職相談入力フォームよりお申し込みください。

    無料転職相談申込
  • 個別相談

    (ご来社 or 電話・リモート相談可)
    希望条件、職歴、転職に関する不安や疑問についてご相談を承ります。

    個別相談
  • 転職支援サービス
    正式登録

    専用フォームより転職支援サービスに正式登録を行います。

    転職支援サービス正式登録
無料転職相談に申し込む