転職者インタビュー
INTERVIEW
住友重機械搬送システム株式会社
生産本部 調達部資材G
加藤 良明 様
売る立場から、買う立場へシフトした経験を活かして活躍中。
いつかは新居浜に戻りたいという想いでUターン転職。
加藤さんはUターンで新居浜に帰って来られたとのことですが、前職はどのようなお仕事をしていたのか教えていただけますか。
前職では広島県で勤務しており、約17年間印刷機械のアフターサービスをしておりました。その中でも、主に新聞を印刷する新聞輪転機という大きな印刷機を担当していました。仕事内容としてはクレーム処理が大半で、トラブルがあると、交換用の部品を手配したり、報告書をまとめて報告に行ったりなど、色々な対応をしていました。
その後、約3年間は段ボールを成形する紙工機械のサービス輸出営業を担当していました。部品や改造工事の引合が来たら、見積を提出し、受注したら海外へ部品を発送するのが仕事内容でした。トータルで約20年勤務しましたね。
現在の仕事とギャップがありますね。
これまではアフターサービスが仕事で、お客様へサービスを提供したり、販売する立場だったのですが、今はメーカーから物を購入する立場になったので、真逆になりましたね。
転職をしようと思ったきっかけは何ですか?
私は新居浜市出身なので、県内で就職したいという想いがあったのですが、高専卒業時にあまり愛媛県内に良い求人がなかったんです。
当時就職活動をしていた時に、比較的近い広島県で、安定している会社だったこともあり入社したんですが、両親や友人が新居浜にいるので、いつかは新居浜に戻りたいなという想いは常にもっていました。
転職先はどのように探されましたか?
大手の転職サイトに登録していたのですが、東京や大阪の求人が多く、愛媛の求人があまりありませんでした。今の職場には、登録していた大手転職サイトから別の人材サービス会社を紹介していただいて、この職場に応募しました。
メーカーとの交渉は大変なところであり、やりがいでもある。
現在のお仕事内容について教えて下さい。
基本的には設計が必要な部品を選んで手配表を作成します。その手配表を我々が受け取ってメーカーに見積を依頼し、見積が入手できたら発注するという業務を担当しています。
時には海外メーカーと取引することもあります。英語を使ってのやり取りは日常的にあるわけではありませんが、前職は日常的に英語を使っていたので、その経験が役に立っています。
人によって担当する資材は決まっていますか?
はい。私は今、主に電気関係の手配をしています。時々電気以外のものも手配することがありますが、基本は電気関係です。製品に関係なく、ありとあらゆるクレーンの電気系全種類を担当しています。
お仕事をしていて一番大変だなと思うところは何ですか?
私の部署が管理させてもらっているのは主に納期と価格なのですが、価格が合わない場合や短納期でお願いしたい場合、メーカーと交渉することがあります。メーカーも商売ですのでその点が大変な部分でもあり、やりがいのあるところです。
過去の実績や相場を確認して交渉したり、複数の会社から見積をとって交渉することでお互い納得のいく結果を得られるようにしています。
やはり前職でのアフターサービスの経験が活かされていますか?
そうですね。どんな伝え方をすれば交渉が円滑に進むか等、クレーム対応や営業の立場を経て培った経験で、あらゆる立場から物事を考えることができるようになりました。
仕事は先輩社員さんからやり方を教えてもらったのですか?
そうですね、やはり職場の先輩ですね。最初基本的なシステムの使い方などは分からないので全部聞いて教えてもらいました。後は、問合せの窓口と言いますか、こういう場合にどなたに聞けば良いのかということを教えてもらいました。
入社前に持っていたイメージと実際働いてみたイメージで違ったところはありますか?
入社前はもう少し組織的な取り組みをしているのかなと思っていたのですが、ある程度仕事に慣れると個人に任されるようになる点ですね。万が一トラブルがあった場合、情報を共有しないと取り返しのつかない事になってしまうので気をつけるようにしています。
どうしてもメーカーの納期遅延は免れない場合もあり、そうなってしまうと弊社の製造工程にも影響が出てしまいますので、関係者同士の調整を大事にしています。
この仕事をやる上で求められるスキルはどのようなところですか?
やはり調整力ではないでしょうか。色々な組織に様々な人がいて、自分一人でどうにかできるものではないので、納期や価格が際どい時は内部の人やメーカーなど周りの人と相談しながら調整していく力が必要だと思います。
希望すればチャンスを与えてくれる環境で、やりがいを感じながら働く日々。
もし新しい方が入られるとしたら、前職で経験があった方が良いと思いますか?それとも加藤さんのように別のお仕事でも良いと思いますか?
私は別の業種でも良いのではないかと思います。多様性のある他の意見が入って行かなければ時代について行けなくなるのではないかと思いますし、どちらかというとそういう中で調整力が磨かれた人の方が良いのではないかと思います。
仕事の一番のやりがいは何ですか?
やりがいと言えば、やはりコストと納期が調整できた時ですね。また、日本とは文化が違う海外の取引先と上手く取引できたときは達成感を感じます。
資材グループの方の評価基準や、与えられている目標はありますか?
コストと納期だと思います。きちんと予算と納期を守っているかというところが基準だと思います。
転職してみてこの会社の良いところや、働きやすい点はどこですか?
希望すればチャンスを与えてくれるところでしょうか。例えば基本的にメーカーの方が弊社に来られることが多い中、申し出れば自らがメーカーに伺って工場を見て話をする機会を与えてもらえます。
どうしてもデスクで仕事をしていると視野が狭くなってしまうので、メーカーに出向いて見聞きしてくるのは大切になってきます。
プライベートでは何か変化がありましたか?
プライベート面は以前より悪くなったかもしれません(笑)。広島にいた頃はどこかに出かけることが多くありましたが、こちらでは家で過ごすことが増えたように思います。しかしその分、ゆっくりできるようになりました。
最後に今後なりたい人物像や目標を教えてください。
新居浜と言えば「住友」というイメージを持たれることが多いので、仕事を通じて四国に貢献できると良いなと思っています。
約20年県外で働いて帰ってきましたが、だいぶ地元の風景も変わってしまいました。母校の小学校も無くなってしまいましたし、そういう寂しいところがあります。地域も元気になって欲しいですね。