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廣瀬製紙株式会社

採用担当者インタビュー

「変革の時代を迎え、変わることができる、変えることができる人材を求めています」

UIターン転職人材を歓迎している高知県土佐市にある廣瀬製紙株式会社の取締役 経営管理センター所長 経理・人事・モノづくり改革担当 馬醫(ばい)光明さまに求めている人材像をインタビューしました。

採用担当者

まずは、廣瀬製紙様の事業概要を教えてください。

創業は今から58年前の1958年です。創業者は4代目の土佐和紙工房の主人で、当時、土佐和紙を使って何か新しいことができないかと考えていました。この辺りには土佐和紙の会社が多くありましたが、土佐和紙の事業経営は厳しくなっており、打開策を模索していました。

その頃、100%のビニロン繊維を開発された京都大学の先生が日本中の和紙の産地を回られていました。たまたま高知に来られた際、創業者がその話に感銘を受け、これを是非事業にしたいということで、京都大学に研究生として3年間留学をしたのが始まりです。ただ、その時できたのはA4サイズのシート1枚だけでした。それを持ち帰り事業化したのが始まりです。 当然それだけでは立ち行かないので、昼は土佐和紙の工房で和紙を漉いて日銭を稼ぎ、夜は勉強しながら工場に量産機を作る、という毎日だったそうです。

少しずつ量産化できるようになって来た頃、今度は売るところがないという問題が発生しました。国内では新しいものを作っても相手にしてもらえないので、中国やアメリカなど海外に目を向けた結果、見つかったのが一次電池(アルカリ・マンガン電池)のセパレータなら事業としてうまくいきそうだ、ということになったのが始まりです。

その後、その事業を中心に事業を展開していきました。当然、紙なので繊維を変えると違うものができます。最近ですと、スマートフォンに使われている電磁波のシールド材、カステラやシュークリームに使用されるシートなどの食品の包材、水処理の膜、産業資材(カレンダーや東京マラソンにも使用されたゼッケン)、断熱材などを作っています。2016年には、「高知県地場産業大賞」において、弊社製品の断熱紙が大賞を受賞しました。

現在では、廣瀬製紙は高知発のグローバル企業に成長しました。販売の65%は海外に輸出しております。


多種多様な商品がありますね。創業者の方の開発研究から販売先の開拓など、企業家精神がすばらしいと感じましたが、そのマインドは受け継がれていますでしょうか?

創業当時から成長期にかけては、そういった人がたくさんいたのではないかと思います。ただ、事業が一次電池のセパレータひとつになるに従い、安定はしましたが、特定の製品ですと成長が見込めないところがでてきました。

事業としてもそれにしがみついていくわけにはいかない上、規模が大きくなって人の入れ替わりもあり、そういったマインドの人ばかりではないという状況になってきた経緯があります。

電池

ですから現在は、会社を「第2の創業期」と位置づけ、事業を成長させる期間だと考えています。 安定から衰退期にはいってきたので、今度は変革の時期として、アグレッシブな創業時の精神を持つことをやっていこうとしています。その中で新しいものを使って、新しいものを作ることに取り組んでいます。

繊維だけではなく、粉体を繊維に絡ませたものでシートを作るという技術など、新しいことを考えています。創業から成長期と安定期を経て、変革期を迎え、今再び新しいステージへ、といったところですね。


「第2の創業」という言葉にはインパクトがありますね。変革に必要なリソースはどのようなことだとお考えですか?

弊社は技術開発型の企業ですので、技術畑の人は大事です。


特にどのような人を求めていますか?

マインド的には、「自走」社員ですね。自ら考えて主体的に行動する人を求めています。

「全員経営」「みんなが主役」をスローガンに掲げていますので、それぞれの部署・役割の中で経営マインドを持つということを話して、意識改革をしています。既存社員と新しく入ってきた社員がいるので、ビジョンを出して方向性を決めています。


これからの事業計画や人事計画についてのプロジェクトについて教えてください。
採用担当者

会社の将来やビジョンが大切だと考え、現在は「2」をキーワードに掲げています。第「2」の創業、売上を「2」倍にすること、営業利益率を「2」倍にすること、の3つです。

売上をどのようにして2倍にするかについては、これまで専門商社・総合商社をして活用して海外とのビジネスをやって来ましたが、お客様の声が私どものところまで届かないというようなことがありました。担当が替わったり、海外の情報が東京や大阪の商社を経由して2次・3次情報となったりするなど、困りごとがなかなか聞けませんでした。そこを変えたいと思っています。

川上・川中・川下に例えると、中間素材メーカーである弊社は川中にあたりますが、川下に出て、情報をつかみにいくことをやろうとしています。そこには人材が必要になってきますので、新規採用や社内の人材を育成することで補っていくつもりです。

工場内

営業利益率を上げることについては、3年ほど前から「モノづくり改革プロジェクト」として、トヨタの生産方式の考え方を取り入れて内部の改革を進めています。

今までやってきた習慣を変えることになるので、働く人の意識改革やリーダーシップを持った人材が必要です。人材育成プロジェクトを社内の一部のメンバーに試験的に実施しています。セミナーで得た基礎知識を、社内でディスカッションし、共有化、フォローへとつなげています。実際どういう姿になりたいのか、ありたい姿を明確にして取り組んでいます。

ご紹介したように、大きな事業を支えるためにいくつかの仕掛けをしていることころです。


積極的ですね。そういったアイディアは誰が出して、旗振り役はどなたが担当されていますか?

役員はもちろんですが、お客様と話す中でアイディアをいただくことが多くあります。 2年程前から取り組んでいる事業の柱のプロジェクトに関して言えば、ひとつの事業だったものを6つに細分化し、それぞれに開発・営業・製造チームを置き、事業を成長させるための方策を考えてもらっています。その中には自主事業もありますし、商社の活用もあります。

人材育成に関しては試験的に導入する中でひらめいたアイディアなどを活用するようにしています。


社員さんのモチベーションはいかがですか?

事業の柱のプロジェクトに関しては、目に見える業績と連動しているので、シビアです。やっている人たちは大変かなとは思いますね。

人材育成に関しては、志願して取り組んでいる人ばかりなので、積極的です。やっていく中でも彼らのモチベーションは上がってきているな、という印象を持っています。


日本でも先駆者として最先端のことに取り組まれていますが、高知でやっていることの強みやデメリットはありますか?

強みは、資源、人、公的施設の活用でしょうか。原料メーカーである国内の企業とのつきあいのし易さもあります。

距離的なことはデメリットもありますが、世界中で使用できるWEBシステムを利用して会議を行ない、頻繁に情報交換をするなどの工夫ができています。

採用担当者
中途採用では、これからどういった人材を求めていますか?

変わることができる人、変えることができる人がいいですね。私は「変えられないものは他人と過去。変えられるものは自分と今」という言葉を大事にしています。中途採用の方は前の職場の経験や考え方が邪魔をする場合がありますが、入ってこられたときに現場の状況を観察、理解、咀嚼して、どうすべきかを発信できるポテンシャルを持った方を希望します。

評論家ではなく実行力のある方を求めています。弊社の最近の特徴としては、管理職の採用もしており、海外勤務経験などをして場数を踏んでいる方を採用しています。専門にマッチする仕事ではなくても、環境に順応できる場合が多いと感じます。


どのような職種の方がいいとお考えですか?

職種にはこだわりませんが、現在は特に開発の技術を持つ開発メンバー、工場のマネジメントができるような人を歓迎します。


U・Iターン求職者に向けて、高知で事業を継続していくことについての思いを教えてください。

本来であれば顧客の多い海外でやれば、物流面でもメリットがあるとは思いますが、現在も仁淀川の水を使っており、和紙作りの伝統があるこの地にいることは自然なことです。ベテランの作業員の技術やノウハウを継承していくことにも重きを置いています。

廣瀬製紙はこれからもグローバルに活躍してまいりますので、皆様のご応募お待ちしております。

本日はお忙しい中ありがとうございました。